ADRに依頼

裁判をすると年単位で時間がかかってしまうのでそれは避けたいという方の場合、ADRに依頼をするといいでしょう。この方法でもメリットとデメリットの両方があります。メリットとしては時間が裁判ほどかからないという点です。月に1回程度紛争処理センターに行って担当弁護士と話をする必要がありますが、数回行った後に和解を勧められます。その際に示談金の提示があります。納得すれば相談は終了し、後日示談金が振り込まれます。

しかし和解の金額に納得できなければ裁定という判決に当たるものを行います。この時に最終的な金額が出されます。金額に納得できれば後日示談金が振り込まれますが、納得できなければ裁判に移行することになります。メリットは裁判ほどではなくても、裁判に近い金額の示談金を得ることができる点です。また無料で弁護士があっせんを行ってくれるので費用が掛からない点もメリットです。

ADRのデメリットとしては裁判ほど高額の金額を得ることができない場合もあるという点です。特に上位の後遺障害等級を得た方の場合、紛争処理センターで相談をしても裁判で得る金額ほどの示談金を得ることはできません。このケースでは最初から訴訟を起こす方がいいでしょう。また紛争処理センターの場所が全国的に少ないという点です。例えば九州エリアでは福岡に紛争処理センターがあるだけなので、福岡県外に在住の方は毎月福岡にある紛争処理センターに行かなければならず、その点はとても面倒に感じてしまいます。

弁護士に依頼

示談の対応の中で弁護士に依頼をするという方法もあります。この方法ではメリットとデメリットが存在します。メリットとしては慰謝料などの増額が期待できるという点です。交通事故のけがの状態が大きく、骨折や脱臼をした場合、後遺障害認定を受けた場合などでは大きなメリットを感じるものです。特に後遺障害認定がされてその等級が高い場合、示談金が1000万円を超えることはよくあるものです。しかし高額の示談金を得るためには弁護士に依頼をしなければなりません。

弁護士に交通事故示談交渉の依頼をすると相手方保険会社とまず交渉をしてくれます。示談金が大きくない場合には交渉をすれば示談金が決定し、被害者が納得すればその時点で示談交渉は終了します。弁護士に依頼をしても早期に示談が終結をすることもあります。

しかし一般的に弁護士に依頼をする場合では訴訟に移行するケースが多いものです。示談金が高額になる場合には訴訟になることが多く、示談が可決するまでに年単位でかかるものです。弁護士に依頼をすると非常に時間がかかることが多く、この点は最も大きなデメリットです。弁護士に依頼をする際には金額面のメリットと時間のデメリットの両方を検討して決定しなければなりません。